一昨日から急に暑さが消え、一気に秋の気配がやってた山武市
30度を越していた気候が急に冷たい風が吹いています
学生たちも「寒っ」って肌をさすっています
馬たちも、体調を崩さないように注意の季節です
人と同じで、苦手な暑い夏の終わりから秋の始まりは
夏に暑さで体力を使い、
内臓が弱まったところに急に気温が下がる
ことで更に体の循環が悪くなり、
風邪や疝痛が増えてきます
自分で服を着たり、布団をかぶることのできない
馬たちは
管理してくれる人にに命を預けています
「明日は雨が降るから・・・・今日の運動を・・・・」
「来週は天候が崩れるから、今日の温かい時間に・・・・」
「午後は気温が下がるから、今のうちに引馬を・・・・・」
「この子は足が悪いから敷料の厚さは・・・」
などなど
馬を管理する人々は、1日のうち沢山の時間と気を使い
馬が健康に過ごせるように、時に気温や天気を把握、
各馬の運動や手入れ、厩舎作業など気力、体力を使い
「どうしてあげればよいか」を考えて、
厩舎で声を掛け合って
厩舎を回して、馬を管理しています。
でも、どんなに気をかけて手をかけて、管理していても
相手は生き物なので、体調を崩すこともちろんあります
人間なら、お薬飲んで寝て、それでもだめなら病院に行き
それでもダメなら検査をして
入院して手術してといくらでも方法があります。
犬や猫などの小さな動物たちも、今ではの人間並みの病院や検査など
沢山の病院が身近にあり、深夜の救急でも
専門のお医者さんに診てもらうことができますね。
でも、大型の動物の馬は、病院は近くにありません
地域の大動物専門の獣医師さんが、往診に来てくれますが
担当の地域が広く、多くの乗馬クラブや、牛の牧場、馬の牧場、
動物園、観光牧場などを担当されていて、とってもお忙しく
飛び回っていらっしゃいます。
なので、診察してもらえるには数時間から
地域や症状によっては数日かかってしまうこともあります
また、往診に来てもらえたとしても病院ではないので
診察や検査にしても、人間のようなMRIや全身のレントゲンなどの
検査を気軽にとはいきにくいのが現状です
肢の骨折にはレントゲン、炎症や変異にはエコーと
簡易的には往診でも見て確認することができますが
全身麻酔をかけての手術となれば、
専門の特殊な手術室が必要になります。
手術室を持つ施設は、JRAの施設や地方競馬の施設、
獣医大学の施設と関東でも数件の手術室があるのみで、
またすべての馬が受け入れられるわけでもなく、
24時間対応してもらえるわけでもありません
また離れた施設に移動するには
馬運車に乗っていかなければなりません。
馬運車の手配はもちろんのこと
馬が落ち着いて馬運車に立って乗っていられること
痛みや負重困難で運転中に暴れて横転してしまえば
車の運転にも支障をきたします
馬はとっても痛みに弱い生き物です
また、馬の全身麻酔となればあの大きな体を
横たわらせ、足を上にひっくり返して補定して
麻酔を管理して、手術を行う
肢の骨折で手術をしてもらったとして
麻酔から覚めたら、覚醒とともに
自分の肢で立たせるという試練があり
人間なら手術後はベットで安静にと行きますが
立って歩かなければ、全身の循環ができず
大きな内臓のために寝て過ごすことができない
馬にとっては大きな試練です。
病院で無事立っていられるようにあったら
馬運車に乗せられて、その日に自分の施設かえって
(北海道などでは入院馬房があるところもあります)
療養期間に入りますが、患部が再生されるまで寝起きをして
再生されるまでの期間を過ごしますが
患肢への負重ができないと他の肢に負担がいってしまい
蹄葉炎になってしまうこともあります。
満足に運動できないことで、疝痛のリスクも上がります
馬という繊細で大きな体の生き物を相手に
自分の体のことを考えて「おとなしく」とか
「便秘になりやすいから自分で沢山水を飲んで」とか
「足の負重はバランスよく」とか
言っても守ってはもらえません
だからこそ、馬を管理する人達は
手術になるような状況にならないようにベストを尽くすこと
日々の管理やケアーで
小さな異変や、気候、状態をしっかり把握して
疝痛にならないようにとか
馬場や馬房の環境を整えてケガをしないよう
肢や体の異変にいち早く気づくこと
小さな、小さな気遣いの積み重ねをいっぱいして
1頭1頭の健康を守っているんですね
だから、学生たちには病気やケガの治療を
学ぶ事を先に覚えるのではなく
馬が安全で元気に過ごし、より良い仕事ができる
管理と環境作りの知識と
技術を覚えてほしいと思っています
それって、確かに馬の取り扱いや
騎乗技術が上手になることにこしたことはありませんが
たとえ、入学したての子でも1年生でも
馬の安全と健康を守り仕事ができる状態にしておくことが
自分の仕事という認識さえ
知っていて、常に心がけていれば
初めに習った小さなことを忠実に守ったり、
馬に声をかけるとか気遣ったり
道の小石を拾ったり、邪魔なものをどかす行動は
馬の安全を守っていることにつながる
餌倉庫の掃除をきちんとして
馬がしたボロ(排便)を何気なく見る行動や
馬の足音を聞く習慣は
馬の健康を守ることにもつなっがている
そんな小さな作業も、小さな行動も
立派に馬を守り、育てることにつながっているのだから
小さな積み重ねが、見る目、感じる感覚となり
将来の自分の実力になる
のだと思います。
今日も最後まで閲覧いただきありがとうございました。
明日のブログもお楽しみに!
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