ブログをご覧の皆様コンニチハ。
本日のタイトルですが、何か大層なタイトルになっておりますが、
馬術といっても色々ありまして
障害馬術
馬場馬術
総合馬術
競走馬術
古典馬術
などといろいろありまして。
まあ、馬術論を戦わせると人それぞれ考えがあって論争になるくらいなのです。
今回はバジガクで行われているレッスンの基礎にもなっている
「乗馬の基本姿勢」の話です
上図のとおり、乗馬を始めたら一度は目にする
騎乗者の耳・肩・腰骨・踵の後縁が垂直線上に並ぶというやつです。
ここバジガクではほとんどの馬が引退競走馬でありまして、
つまり生徒は日々、サラブレッドにまたがることになります。
で、困ったことにサラブレッドは馬の品種としては背中のあまり強くない品種でして、
バジガクで活躍している子(馬)たちにも少しでも健康で長く活躍してもらうために
この基本姿勢が大事なのです。
なぜか?
馬に乗る以上背中に乗っているのですが
馬の背には「跨る」ものであり「座る(腰掛ける)」ものであり、
基本姿勢とは跨る姿勢なのです。
腰掛ける姿勢になると馬の強くない部分(背中)に、人間の全体重を乗せることになり、
馬の背を痛めてしまいがちになるからです。
でもこれを身に着けるのは想像以上に難しい。
青線は鐙上の垂直線、赤線は騎乗者の重心を通る垂直線です。
これが大きく前後にズレています。
ここから腰をあげると
こうなります。
赤線は鐙(体重を乗せる場所)と騎乗者の重心を結んだ線です。
赤線の棒は後に傾いているので、重力により後に倒れることは確定です。
つまりお尻は後ろ向きに馬の背中に落ちていくことになります。
実際には馬も人も動いているので静止画のみで判断できるものではないですし、
馬術としては、目的をもってあえて重心を後ろにズラす(バランスバック)とかするので
一概には言えませんが上のような場合、馬の背中に人間の体重が落ちることになります。
なので、馬の背中に落ちないで体重を受け止め、体重の落下を防ぎ、受け止める部分
(具体的には、 内また・太もも・膝・ふくらはぎ・あぶみ など)
がある状態を動いている中で維持し続けることができる能力が不可欠になります。
これを苦労なく実現しやすい姿勢が「基本姿勢」になります。
下は白川先生の騎乗の一場面(駈歩)です
緑丸が重心、青線が踵を通る垂直線です。
スバラシイ!
馬の背中をいたわるため少し前傾姿勢で馬の背中に体重を乗せるか乗せないかの中間(ハーフシート)
ではありますが、ほぼ整ってます。
駈歩のどの瞬間でもほとんど崩れてません。
サスガです。(原田先生)
下は一見重心は垂直線上にあるように見えますが、
推進しようとして、踵が上がり⇒膝・太ももが上がり⇒結果お尻が落ちて⇒お尻と踵でサンドイッチ
になってい待っています。馬は背中がつらい。
下は鐙が短すぎて腰掛になってい待っています。
赤丸の膝と踵の位置が緑丸のあたりに来ればよりバランスが整い、馬の背中に優しいバランスとなるでしょう。
ではこの写真の乗り手はどうでしょう?
皆さんもよく観察・分析してみてください。
実際には重心の維持ができる前提で、
「目的に応じて重心の移動を細かく調整して馬の背中に扶助(合図)として利用する」
が馬術のキモになります。
ジョッキーはひたすら加速・加速なので、かなり前重心です。
馬と人間を合わせた重心がちょうど馬の後肢の蹄上に来るようにするための後への重心移動です。
はい、めっちゃムズイです。バランスゲームという無理ゲーです。
ここまではやりませんが、その基礎になる「重心を支え続ける」
ための訓練がバジガクの騎乗訓練の基本になっております。
今回は、少し専門的な話でしたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
「自分の写真が使われた」という生徒は、騎乗技術の理解と見直しの助けになればと
あえて使っておりますので、精進してください。
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