皆さん、おはようございます
今朝のバジガクの気温は4度でした
外で活動するみんなの服装もすっかり綿入りの厚手ジャンバーに衣替えされています
馬の冬というと、夏の疲れは秋に癒え、脂肪を蓄えて運動以外の無駄な疲労は
減らされ、運動時も暑さでの疲労がなくなるので元気がみなぎってくる季節です
学校の馬たちも競走馬ほどではないにしろ、夏場よりも色々な日常の場面で「元気」、
「張り」を感じる季節になりました
引き馬では、寒くなるにつれ夏場はゆったり歩いていた馬たちが、
何もしなくてもピリピリし始めます
頭を振ったり、物陰にびくついたり、チャカチャカしたりと扱う人の技量も試されます
「引く人の立ち位置」や「コミュニケーション」もそうですが「普段、その馬とどんな関係性を
築けているのか」でも馬の態度は変わります
強気になったり、ビクビクしたり、安心したりと馬はとても正直な動物だなと思います
そんな馬の当たり前の行動が見られるので「馬らしい季節」となるのも冬の特徴です
放牧場でも、ぼーっとする姿よりも、遠くを頭を高く見回す姿や飛んだり跳ねたり、
走ったりと行動的な姿を見せます
楽しそうだと思う反面、興奮しすぎてケガをしないか心配なところもあります
自然な行動なので、学校では放牧場の近くで担当の生徒が見守っています
紐でハミにつながれた馬が円状に調整者の周りを走って回りながら運動する「調馬策運動」
では、元気や勢いがつきすぎると足場が滑って転ぶ危険性もあるので夏場よりも調整者の
判断と技術が必要になります
乗っているときと同様に馬は人の行動や気持ちを視覚、雰囲気、聴覚、触覚で感じ取り
指示を聞き取りながら動きます
円運動で馬の力が収まりやすい反面、バランスを崩して運動すれば騎乗にダメージを
馬体に与えてしまいます
これも騎乗同様に調整者のスキルが試されます
興奮した馬は鼻を「フゴォー」と鳴らします。そして足音も強くなります
同じ馬場で、興奮した馬が音や鼻息をたてれば、一緒に運動する馬たちも興奮するという
行動は、群れで肉食動物から身を守って生きる馬たちには通常の行動です
周りを警戒したり、走りたがったり、身を固めたりと草食動物としては当たり前の行動ですが
その上に跨っている人達が不慣れな場合は、
人も身を固めたり、必死になってしまうと更に馬の興奮を呼んでしまいます
大切なのは、人が身を固めることなく緊張した馬の背や口に
刺激を無駄にあてることなく、
馬が緊張を解けるようにいなしながら、大丈夫だからこうしようと
促してあげられる精神力と技量が必要です
といっても、馬に乗り始めて一年未満や数年だと理屈はわかっていても
体が言うことをきかないとか、動物相手でその瞬間の対応一つで馬の行動は変わってしまいますし、
個体差があるのでできるようになるためには「人の経験」が必要なのです
また、それは人だけでなく、馬たちにも同じことが言えます
若かったり、ゆったり動くということに慣れていない馬は緊張や興奮はつきものです
馬の状態や性格も影響します
若くても穏やかな馬もいれば、年齢が上がっても興奮しやすい
馬がいるのは個性ですが見極めは人の判断が必要です
そう考えるといつも思うのはまだ、馬としては若い馬を沢山の観客の前に大歓声の中、
馬を御す騎手や厩務員さんは、すごいスキルの持ち主ですよね
一昨日のジャパンカップのドウデュースの勝利でも賑わっていましたが、
ターフに入場する馬たちを引いていく厩務員さんや、
大歓声の観客席の目の前をいなしたり、御したりして
走る騎手の人達はスペシャリストだなぁといつも思います
馬の能力を存分に発揮させられるか否かに、携わる人の技量が試さる舞台だなと思います
馬を育てるのは人、人を育てるのも馬だとよく言われますが、
どちらのサイクルが止まったら上手くいかないのが馬業界だと思うので
馬も人も大切にしたいですね
多くの経験の長い馬たちは「慣れ」、学習してくれて
何があっても大丈夫かー?とドシンと構えて
乗り手の勉強につきやってくれている「ベテランさん」達もいます
学校ではそんな馬たちの多くは一年生の管轄する厩舎で活躍し、人を育ててくれます
乗馬クラブなどは、こんなベテランたちや穏やかな気質の馬たちが多く繋養され、馬を
趣味に楽しむお客様を楽しませ、癒してくれているんですね
でも、そんな馬たちでも冬と夏では餌も状態も変わるので一年を通しての馬の管理や馬
の性質を学ぶ必要があるのです
二年生や三年生になると、馬の性質や役割に合わせた管理や扱う技術、
騎乗技術が求められるようになってきます
もちろん、高校生で自分は馬の仕事には就かないよという子は
趣味の一環で馬と接するのもオッケーなので、
進路選択時に決めてくださいね
乗馬クラブでも新馬調教や競技馬として力も体も大きく、
馬としての気質の高い馬を扱う必要が出てくる進路ならば、
競走馬管理と同じくらい精神力や体力、技量も必要とされ、
観光や養老牧場で働くなら馬の性質や各季節や年齢に合わせた管理を
習得しないといけないので高校3年間、専門2年間をしっかりと使って
技術向上や夢の実現に励んでくれれば嬉しいです
各自の進路や課題に向き合って、切磋琢磨しているバジガクです
しっかり自分に向き合えていると、学校での1日はあっという間に過ぎてしまうらしいです
高校3年生は秒速で過ぎていっているそうです
さあ、明日のために今日は何をする?
どんな過ごし方をしても自分の人生の一時ですから
有意義に今を過ごしましょう
今日もお疲れ様でした
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